近畿楽寿観音霊場

名称 東林山 法雲寺                      
宗派 天台宗
本尊 釈迦牟尼如来
住所 〒667-1311 兵庫県美方郡香美町村岡区村岡2365
TEL 0796-98-1151
FAX 0796-98-1161
HP http://www.houun.jp/
沿革

 当山の草創は定かでは無いが、南北朝の頃(1350頃)にその端緒が認められる。当時、この地の多くが花園・妙心寺の荘園となっており、妙心寺は報恩寺という政所を置き荘園の管理に当たらせていた。時代が室町から戦国時代へと移るにつれ荘園は弱体化し、江戸時代(1603)には当地を含む七美五郷一帯は山名氏の所領となる。参勤交代制等江戸幕府の骨格が確立した寛永19年(1642)頃には、村岡山名三代矩豊(のりとよ)公が藩都を小集落であった当地に移し、城下町・村岡の街作りを進める。
 また元々は荘園政所であった報恩寺(ほうおんじ)を街中に移し、法雲寺(ほううんじ)と改め、山名氏太祖義範公以来の宝牌を奉安し、山名氏の総菩提寺として定めた。熱心な法華経信者であった矩豊公は、法雲寺の宗派を当初の臨済宗から日蓮宗へと改めるが、「不受不施派寺請禁止令」などの影響や交代寄合衆という山名家の立場からか、元禄4年(1691)に天台宗(寛永寺末)へと改宗し現在へと伝わっている。
 境内の山名氏史料館「山名蔵」では村岡山名関連の史料を展観している。

御詠歌 わがちさき 命をしかと もりたまへ 法の雲たつ 楽寿観音
拝観

拝観料−入山無料・資料館300円、拝観時間−9:00〜17:00、
お話−事前連絡、駐車場−自家用5台・バスは民俗資料館「まほろば」駐車

行事

 彼岸会 春・秋のお彼岸

 

参拝者の先祖供養等

 

   

見どころ

山名蔵

当寺中興開山(元禄年間)以降、伝承してきた山名氏に関する諸史料及び、近年山名宗家・太田垣家より施入された史料、殊には有縁の篤志家M田義明氏ご寄進の山名家秘宝類を確実に保存して後世への継承をはかるとともに、研究者の要望にこたえるために展観出来るような施設を建立。

 

武具・什器・書跡・絵画・古文書等数百点所蔵。
山名氏に関する史料を収集する施設は当蔵のほかには存在しない。

   
  山名豊国公寿像   山名宗全公愛用馬具
   
  将軍家拝領大筒     婦人俑
   
    新羅金板経      村岡陣屋図

 

 

酔芙蓉
芙 蓉 の八重の種類。咲き始めは白く、その後赤に変化していく。10月が見頃