近畿楽寿観音霊場

名称 太白山 祥雲寺     
宗派 曹洞宗
本尊 如意輪観世音菩薩
住所 〒629-1111 京都府船井郡京丹波町大迫

(太虚寺)京都府船井郡京丹波町本庄堂ノ坂1

TEL 0771-84-1305
FAX 0771-84-2080
HP
沿革

 今より約320年以前、天足香禅という禅僧がおり若いころは奈良興福寺、比叡山、永平寺で修行を重ね、やがて諸国を巡歴して荒廃した寺を修復したり、病苦とくに頭痛に悩む人々を救い、衆生済度に生涯をささげ漸く老令を迎えこの和知の里に来り祥雲寺に錫をとどめた。ときに承応三年(1654年)の夏であった。この老禅僧はこの寺を、閑居とし遂に最期の霊地にした。
 近郷に病苦の人があると訪れて病苦の人があると訪れて癒してやるうちにその不思議な禅の法力が、いつとはなしに丹波全円に広まり、この寺を尋ねては法力による頭痛平癒に浴するものが多くなっていった。
 ときに寛文9年(1669年)8月24日天足禅師は村人を集め”われも漸く最期が近づいていた明日の巳の刻に示寂するであろう。寂後と雖も病苦の者あれば来り告げよ誓って救うべし。又わば屍は自ら植え置きし檜のもとに葬るべし、これを違うべからず”とねんごろに諭して、予言の通り翌25日巳の刻に座禅のまま絶息閉眼した。在寺16年寿76才であった。屍よりは香気芬々としてあたりを包み、村人は天を仰ぎつつ天足禅師は雲に乗りて昇天し星座に連り給うと云った。爾来丹波各地より頭痛の人々はこの寺に参詣しその法力にすがった。

御詠歌 むらさきの 幸の雲立つ山寺に 登るその身や ほとけなるらん
拝観

拝観料−無料、拝観時間−時に決まりなし、
お話−事前予約、駐車場−自家用20台・大型バス3台

  

行事

 天足祭 5月末休日

 

天足香禅大和尚の遺徳を偲んで区民総出の催し。

一日寺を開放して、地元の人形浄瑠璃などを楽しむ。

 

   

古木

 樹齢350年のヒノキ

京都府自然保護指定