近畿楽寿観音霊場

名称 二老山 和田寺      
宗派 天台宗
本尊 千手観世音菩薩
住所 〒669-2133 兵庫県篠山市今田町下小野原69
TEL 079-597-2033
FAX
HP
沿革

 当寺は町内の中央に位置し、646年(大化二年)法道仙人が和田寺山頂上に一宇の堂を建立開基された。820年(弘仁十一年)京都妙法院末となり、以後数拾の堂宇が建ち繁栄したが、1184年(元暦しょう元年)2月兵火に羅り悉く焼失、翌年の文治元年、播州清水寺二摎撓「和尚が再建する。その後山頂で伽藍護持が困難となり、1389年(康応元年)8月僧良海が伽藍を山頂より和田谷(現在地)に移し、本堂を再建、1392年(明徳三年)寺号を改称しこれより二老山和田寺と称す。
 その後再度の兵火に羅るが、永正の頃足利義澄公伽藍修理、田園の寄進を受け、又永禄年中に丹波国主波多野秀治公世々祈願所とせられ、寺禄を付して公費を免除される。天正20年9月には、豊臣秀吉公境内山林地を永代寄進、江戸元和年中、御水尾禅定法皇御愛宕新広義門院が祈願所として弥陀三尊像、不動明王像等の仏像や十六善神画像等を寄進されるなど世々代々武将、皇族の擁護を受け、又江戸中期以後歴代住職、小野原住民他近隣の柤信徒等力を合せ維持してきたが、次第に堂宇減少、旧跡地は山林と化し、現在の本堂、庫裡等を残すのみとなるが、中世古文書仏像等多数保存。

御詠歌 むら雲を 二老の山に 千代かけて たすけたまうや 楽寿観音
拝観

 

見どころ

 本堂

1389年(康応元年) 僧良海山頂より伽藍を移す
1504年(室町永正)頃 足利義澄伽藍修理
1639年(江戸寛永16年) 本堂大修復

      

 

 

 つり鐘堂 

梵鐘1718年(享保3年)作
随時「平和祈願」一人一打できます。

 

長閑なり客が出て搗く昼の鐘

 

夏雲の静かな動き山々の木々にひびけり和田寺の鐘

      

 紫陽花
梅雨の頃       

 

 

 その他 

4月下旬〜5月上旬は参道両脇の山林・本堂周辺シャガの群生開花
約30町歩の境内・山林には山桜・そめい吉野、ぼたん桜、新緑の美しさが順々に見られます。
10月〜11月下旬は和田寺山のみならず周囲の山々が美しく紅葉します。