近畿楽寿観音霊場

名称 布金山長者峰 隆国寺                      
宗派 曹洞宗
本尊 聖観世音菩薩
住所 〒669-5356 兵庫県豊岡市日高町荒川22
TEL 0796-44-0005
FAX 0796-44-0307
HP http://ryukoku-ji.com
沿革

 隆国寺は、室町時代、山名氏の四天王・垣屋隆国公の菩提寺として開基された。実質開基といわれる光成公は、遣明使節団の団長をつとめた策彦周良和尚より、天正4年(1576)に「悦岩」の道号を授かる。中国から持ち帰った牡丹を贈られ、それを本尊に供え境内に植えたという。
 元和9年(1623)に寺は阿瀬金山より現在地に遷された。その後、天保の大飢饉の時に寺の米でたすけられた人々が、境内に庭を造り、心を豊かにする「富貴の花」開く牡丹園を再興した。以来、「但馬ぼたんでら」と呼ばれ、現在は花の寺となり、四季の花々が仏さまを荘厳する。
 初春のつばき、さんしゅゆ、桜に始まる百花繚乱の季節、初夏にはぼたん、つつじ、山あじさい、やまぼうし、沙羅、秋にはどうだん・もみじの紅葉と四季折々の花々が仏さまの浄土を荘厳します。 

御詠歌 まどかなる じひとちえとを めぐまるる ぼたんのてらの らくじゅかんのん
拝観

拝観料−200円、拝観時間−8:00〜17:00、
説明法話−事前予約10人以上、駐車場−自家用40台・バス6台

寺宝

三門 

三たん随一(但馬・丹後・丹波)と称される山門は、享和2年(1802)に再建されたものです。
楼上には釈迦三尊(釈尊・文殊・普賢)と十六羅漢が祀られ、来山者の邪心を払い、仏心を堅固にするとともに、 寺全域を守護しています。
総門(第一関)をくぐり、山門を仰ぎ見ながら近づくにつれて、自ずと身心が清浄になり、 気持ちが落ち着いて、素直な心で本堂のご本尊さまのまえへと進むことができます。

       

 

岸派のふすま絵
本堂内の襖絵三十六面は弘化3年(1846)に岸派の中心となる岸岱・岸徳(連山)の二人によって描かれています。 おおらかな表情の虎渓三笑図、迫力の猛虎図、精緻な孔雀図など見事な作品で、 岸派の作品の中でも特に代表的な作品として、兵庫県文化財に指定されています。     

 

牡丹

70種1000株 4月末〜5月上
牡丹園の現在地での再興は天保年間です。飢饉の時に寺の米蔵によって命を救われた人々の手によって庭が作られ、飢えて荒んでしまった人々の心に豊かさを取り戻すため、心の豊かさを表す花として富貴草とも称される牡丹がその象徴として植えられました。以来、隆国寺の牡丹は、毎年、眺める人の心を豊かにしてくれるのです。


 

 

その他

山法師  5月中〜7月上
山あじさい  5月下〜 7月上
沙羅  6月下〜7月上
紅葉・どうだん  11月中〜11月下
ツバキ  3月中〜4月中